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【秋の衣替え】夏物をしまう時に防虫剤は必要?

[Autumn clothing change] Is insect repellent necessary when putting away summer clothes?
[Autumn clothing change] Is insect repellent necessary when putting away summer clothes?

〜正しい衣類ケアの解説〜


過ごしやすい秋が訪れ、Tシャツや薄手のワンピースといった夏物を収納する季節になりました。この衣替えの際、「夏物にも防虫剤は必要なのだろうか?」と疑問に感じる方は多いでしょう。


結論から言うと、夏物衣類を長期保管する際も、防虫剤は「必要」です。

その理由と、夏物衣類を虫食いから守るための正しいケア方法を詳しく解説します。



1. なぜ夏物にも防虫対策が必要なのか?


「虫食いは冬物のウールやカシミヤのイメージ」があるかもしれませんが、夏物にも対策が必要な理由は以下の2点にあります。


理由①:虫は「汚れ」も食べるから


衣類を食べる害虫(主にイガ、コイガなど)が好むのは、衣類の素材そのものよりも、繊維に残った汗、皮脂、食べこぼし、フケ、髪の毛などの「汚れ」です。

夏物は汗や皮脂が大量に付着しているため、目に見えなくても汚れが残りやすく、これが虫にとっては格好の栄養源となってしまいます。


理由②:化学繊維でも虫食いの被害に遭う


ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、虫に食べられにくいとされています。しかし、これらの化学繊維の服に汗や食べ物のシミが残っている場合、虫はそれを目当てに集まり、シミの周辺の化学繊維までもかじってしまうことがあります。

また、麻や綿(コットン)といった天然素材の夏物は、ウールほどではありませんが、虫食いの被害に遭う可能性があります。




2. 夏物を守るための正しい「収納ステップ」


防虫剤の効果を最大限に発揮させ、夏物をきれいに来シーズンまで保管するためのステップをご紹介します。


ステップ①:必ず「洗濯」または「クリーニング」をする


最も重要なのがこのステップです。どんなに短い時間しか着ていなかったとしても、収納する前には必ず汗や皮脂を徹底的に落とす必要があります。


・自宅で洗う場合

汗をしっかり落とすため、洗剤の量を守り、必要であればつけ置き洗いや部分洗いをしましょう。


・クリーニングに出す場合

「汗抜き加工」を依頼すると、水溶性の汚れ(汗)がしっかり落ち、より安心です。




ステップ②:しっかり「乾燥」させる


湿気はカビや虫食いの原因になります。衣類に水分が残っていると、防虫剤や除湿剤の効果も半減します。完全に乾かし、できれば一晩陰干しをしてから収納しましょう。




ステップ③:「防虫剤」を正しく配置する


衣類を畳んで収納ケースに入れた後、必ず防虫剤を入れます。

・ポイント

防虫剤の成分は空気より重いため、衣類の上に置くと効果が均一に広がりやすくなります。


・注意点

異なる成分の防虫剤を混ぜて使うと、化学反応を起こして衣類にシミができる可能性があるため、収納ケースごと同じ種類の製品を使用してください。



ステップ④:忘れずに「除湿剤」を置く


梅雨や夏の湿気対策として、クローゼットや押し入れに除湿剤も設置しましょう。湿度が下がると、カビの発生を防ぎ、防虫剤の効果も高まります。




■まとめ


秋の衣替えで夏物をしまう際も、「汗や皮脂」という虫の栄養源が残っているため、防虫対策は欠かせません。


面倒でも「洗う→乾かす→防虫剤・除湿剤を入れる」という基本的なステップを守り、大切な夏物衣類を万全の状態で次のシーズンまで保管しましょう。


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© Copyright LAPIN SERVICE

Écrit par Hideo Yamamoto.

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